子供と好みが合わない
私はこだわりが強い方だ。
似ているのか、はるちゃんもこだわりが強い。
コレと言ったら、納得する材料がないと折れない。
赤ちゃんの頃、この先、アンパンマンや、プリキュアを好むのだろうか…と抵抗感があった。
可能であれば、ママの趣味を嫌がらないで欲しいと淡い期待を抱いていたが、誰もが通る道を、もれなく、はるちゃんも通ることになった。
まぁ、年少にもなるとお友達の影響もあるし、その社会の中で生活するわけだから仕方ない。
身につける物にもこだわりを見せ始めた。年少でも、女子なのだ。
一番の衝撃は、スニーカーの「瞬足」だった。
それまでは、ママパパで可愛いらしい靴を選んでいた。
ある時、スニーカーを買おうと物色していると、これがいい!と瞬足を選んだのだ。どう説得しても納得しない。
葛藤した。
ダメ!と言うことだって、不可能ではない。
しかし、子供が自分の好みを主張しはじめた。これは、応援すべき成長なのでは…という葛藤。
結局、瞬足を買った。
とっても嬉しそうに、幼稚園へ出かけていく。誇らしげに。
この葛藤を乗り越えた私は、腹をくくった。
洋服のコーデも、上下がヘンテコでも、周りからどう思われようとも、本人が選んで満足してるなら、それで良しとした。
この葛藤の労力が、自主性、判断力、決断力に、つながっていって欲しい…と祈るばかりだ。
年中も「瞬足」を選んだ。
そして、年長…
好みに変化が。瞬足を拒むようになった。
コーデも上手に選ぶようになり、こうして、はるちゃんのヘンテココーデ期は収束を迎えたのだ。
ほんの一時期のことだ。
19歳のころ、古着にハマって、なんとも言えない格好をしてた私。あれも、一時期のことだった。
親に言われれば、言われるほど反抗したものだ。
年齢は違えど、やりたい事を、やりたい時期にやらないと、不満が積もって歪むのではないだろうか…。
葛藤は続く。